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一人一台スマートフォンを持ち、電子決済で買い物ができる様になった現代。そんな中でもモノクロームのスクリーンの中でローマの街を闊歩するオードリー・ヘップバーンに憧れる私たちは誰しも「古き良きものを愛する心」をどこかしらに持っているのかもしれません。「正真正銘。正統派。信頼できる様。」
それを表す言葉が“AUTHENTIC_オーセンティック”です。
開進堂楽器のプライベートブランド「ROOTE8」のサクソフォンシリーズ、AnchertのフラッグシップモデルとしてデビューしたAUTHENTIC。
ネックのオクターブキイやキイガード、サイドキイにヴィンテージの名機たちを彷彿とさせるデザインを採用。
それでいて現代のサックスと同様の操作性も併せ持たせている新旧のハイブリットモデルです。
そんなAUTHENTICが次のステージへと歩を進めました。
__サンドブラストからハンドブラッシュへ。
管体の表面のサテン仕上げは職人の手によるブラッシングを行い非常に趣のあるサテン仕上げを実現しました。
開発当初から「歌うようにいつまでも吹いていたいサクソフォン」をイメージして設計していたこともあり、サウンドの特徴としてはハスキー&マイルド。
そしてこの特徴を実現可能にしたのが銀メッキのサテン仕上げです。
サテン仕上げにすることによって管体の表面積が増え、楽器から発せられる音の振動がより多くなります。
すると倍音が豊かでヴェルベットの様な柔らかい響きになります。
しかしすべてをサテン加工すると求めていた音の輪郭がぼやけてしまいます。
そのためキイはあえてサテン仕上げにせずにツルッとしたシルバープレート仕上げを採用しています。
そうすることによってハスキーさと輪郭のあるエッヂ感のバランスの取れたサウンドに仕上がるのです。
女性のJAZZシンガーの歌声を彷彿とさせる様な味のある響きが楽しめます。
_____管体の軽量化
第1世代ではストラップを取り付けるリングにファゴットのバランサーの様な3連リングを採用しておりましたが、第2世代ではシンプルなシングルリングを採用。管体の溶接面積とリングの分の軽量化を支えています。
シルバープレートで重くなった管体の重量バランスを整えヴィンテージ楽器の様なスコンッ!とツボに当たる吹奏感を実現しています。
_____秘密のサーモ・シーズニング
出来たばっかりの楽器と10年使った楽器。
同じ楽器であっても吹奏感はまるで違います。
その違いは「素材の変化」にあります。
サックスの多くは真鍮という金属を曲げたり穴を開けたりなど「加工」してできております。
その加工を施す際に金属にストレスがかかってしまいます。
曲げ加工を行った際には金属が元の形に戻ろうとする応力が発生したり加工硬化生じます。
するとその応力や加工効果が生じている場所では音の振動の伝わり方にばらつきがあったりして吹きごこちがスッキリしません。
企業秘密につき多くは語れませんがこのサーモ・シーズニングを行った楽器に関しては長年使用した楽器の様なクイックでレスポンスの良い楽器に仕上がります。
ルックスだけでなくプレイヤー目線でのディティールへのこだわりがふんだんに詰まっているこの“AUTHENTIC”。
あなたのことを満足させるに違いないと確信しています。
古き良きものに敬意を払い、愛し、尊ぶ。
そんなあなたに使って欲しいJAZZモデルです。
いつもどこでも吹いていたいサクソフォンには私たちの思いが込められています。
Specifications
メーカー/機種 | ROOTE 8 // Anchert Tenor Authentic
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コンディション | S=NEW
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調子(Key) | B♭
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ネック 材質/仕上げ | イエローブラス/銀メッキ/サテン仕上げ
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管体 材質/仕上げ | イエローブラス/銀メッキ/サテン仕上げ
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キイ 材質/仕上げ | イエローブラス/銀メッキ
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トーンホール | ストレート
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メカニズムオプション | HIGH F#付き
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バネ 材質 | 鋼材バネ
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ブースター 材質 | プラスチックレゾネーター
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付属品 | ケース、オットーリンク社マウスピース&リガチャー、ストラップ、クリーニングペーパー、クリーニングスワブ、クロス、コメント書、選定書 |