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1991年にワシントン州タコマにて創設されたTACOMA。後にFender社に買収され2008年にTACOMA工場閉鎖に伴い生産が終了、比較的短命に終わってしまったブランドの一つで、現在では市場でも見かけることが少なく、希少なブランドでもあります。本器は入荷時にトップフィニッシュが剥離が進んでしまっていたため、数年前に杉田健司氏のもとでトップのみリフィニッシュしていただいておりますので、その点プレミアムな一本だと思います。
スプルース・トップにマホガニー・サイドバック、マホガニー・ネックにエボニー指板&ブリッジの王道スペックを採用しながらも他のアコースティックギターメーカーとは違い、独自のブレーシング構造を用いて生産された本器はコンパクトなボディサイズながら鳴りも素晴らしく、クリアでアタック感の強い印象ですが鳴りの良さからくる低音の迫力もあり、自然と纏まりのあるサウンドになります。
中古品ですので、多数の傷がございますが大きなダメージはございません。
トップのスプルースは歪みがありますが、演奏性は良好にセットアップできております。弦高は6弦12Fで2.5mm、1弦12Fで1.9mm程度ですので、フィンガースタイルではやや高いかな?と思いますが、ストロークではこのくらいが迫力も出て良いサウンドに感じます。まだサドルの高さも残っていますので、低くセットアップすることも可能です。
フレットは約6割から7割程度の残量で、恐らく一度フレットファイルが行われていると思います。トラスロッドは現状も左右に余裕があることを確認済みですので今後の調整も問題ございません。ネックは良いコンディションです。
現在FISHMAN Matrix Elipse Blendが搭載されており、生音をそのままアウトプットしてくれている印象で、エレアコとしての使用もお勧めです。
※ハードケースが付属します。