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富山店
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山梨の名工、坂田ひさし氏が手掛ける「SAKATA GUITARS」より、昨年から新たにラインナップに加わったウクレレモデルが弊店にも入荷いたしました。今回のモデルはTOKYOハンドクラフトギターフェス2023で展示されていた個体を現地でピック。
マホガニー,コアのソプラノとコンサートをそれぞれ、あわせて4モデルを選定して参りました。
アコースティックギターの世界でマーチン・スタイルの日本製ルシアーメイドとして確固たる地位を持つ坂田氏。ウクレレでもオーセンティックなマーチン・スタイルにて製作されています。
本器US-1はマーチンウクレレの名機「Style-1」がベースとなるホンジュラスマホガニーボディのソプラノモデル。
指板とブリッジには坂田氏が秘蔵するハカランダ材(ブラジリアンローズウッド Brazilian Rosewood)を採用。
表板にはトートイズのバインディングが施され、シンプルな中にあるワンポイントのアクセントが、素朴ながらも決して安っぽさを感じさせません。
ペグにはあえてGOTOHのUPTを採用し、チューニングのし易さと安定性も確保。
ヴィンテージマーチンに敬意を払いつつも、実用性への妥協を許さないところは、ステージに立つミュージシャンに愛されるSAKATA GUITARSならではと言えます。
またソプラノモデルの最大の特徴は「Style-1」と同じく、近年では珍しい12フレット仕様になっている点が挙げられます。
音域は狭まりますが、指板とボディ表板の接着を最小限に留めることで、鳴りがとても豊かになります。
実際に音を出してみると、近年のハイスペックなウクレレにあるような派手な鳴り方ではないため、そのギャップに少し驚いてしまいますが、コードを響かせるうちに、古き良きハワイアンミュージックの風を感じさせる。そんな魅力がこのウクレレにはあります。
~SAKATA GUITARS(坂田 ひさし)~
山梨県甲府市にて工房を構えつつ、カレー&喫茶専門店「ハーパーズミル」も経営。そこではライブイベントも催し、インディーズ・レーベルも立ち上げ、自らも自主制作でのアルバムをリリースしています。
音楽が生活のすぐ傍にあるライフスタイル、そしてミュージシャンであり個人製作家の坂田ひさし氏。
そんな坂田氏のギターは、マーティンスタイルやギブソンスタイルのレプリカが基本としつつ、JモデルやSJ及び国内では珍しい13フレットジョイント仕様なども製作。ホームページは英語がデフォルトとなっており、海外のギターショップでも取扱いがある人気製作家の一人です。
使用ミュージシャンには、歌心を大切にするアーティストが多く名を連ねます。
※友部正人、宮田和弥、寺岡呼人、河口修二、PETA、いとうたかお、有山じゅんじ、他。(順不同、敬称略)

written by
Isamu Sawaki
Specifications
Top | Honduras Mahogany
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Side&Back | Honduras Mahogany
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Finger Board | Brazilian Rosewood
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Bridge | Brazilian Rosewood
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Peg | GOTOH UPT
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Case | Hard Case |