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茶位ギター工房は東京都町田市にて「茶位 幸信」氏により1959年に創立された、クラシックギター、ウクレレをメインに製作されるギター工房です。現在は息子の「茶位 幸弘」氏が引き継がれ、茶位ギターの伝統と技術を継承しておられます。通常のギターメーカーでは製材済みの木材を購入しているのに対し、茶位ギター工房では丸太の状態で購入し、その丸太を「みかん割」と呼ばれる手法で製材することにより、温度湿度による反りに強い柾目を多く採ることを可能にしています。
今回の個体「No.6」も茶位ギターの中でも特に高い人気を誇るモデルで、仕様されている木材も綺麗な杢目で、氏の木材に対する深いこだわりが伺えます。サウンドは艶を残しつつも、明瞭で分離感の良く、ストロークでもアルペジオでも抜けの良い音色のギターです。
経年による変化は感じられますが、目立った打痕等もなく綺麗です。トラスロッドのないモデルになりますが、ネックはストレートの状態を維持しており、弾き心地も良好です。