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兵庫県三木市にて、ルシアーの西垣氏によって製作されている「Nishgaki Guitars」。唯一無二のトーンとプレイスタイルを築き上げるichika氏、本器は氏が愛用する「Cirrus Easel」と同仕様にて製作された一本です。アーチトップを得意とする同ブランドの中でもソリッドライクでより広い汎用性を持たせたCirrusにichika氏ならではのエッセンスが加わり、全く新しいNishgaki Guitarsのサウンドを体現しています。
フレイムメイプルトップのアルダーボディは内部に空洞を設けたシンライン的なコンストラクション、ハードメイプルネックに指板にはこれ以上とない木取りとキメ細かな杢目が現れたフレイムメイプル。
そして今回、ヘッドトップにはichika氏が所有するCirrus Easelの個体に使用されたものと同じ木から採った共木のペイルムーンエボニーを使用しています。
ボルトオンジョイントの構造に3シングルのレイアウトにはFender Custom shopの’54 Stratocaster Pickupsを採用している点など、トラディショナルなフェンダーギターのオマージュ的な要素も感じられる仕上がり。手作業による徹底的なイコライジングが施されたセミホロウボディは、生音からも特徴的なクリアでグラッシーなトーンを生み出しており、シングルコイルの特性を最大限に高めるような設計・製作がされていることが出音から感じられます。
フィニッシュカラーはお家芸ともいえる墨汁を用いて特殊な技法によって木材を染め上げたSuibokuを採用。ルシアーの西垣氏が得意とするオリジナルカラーで、どこかあたたかみを感じる黒の風合いとシェラックのしっとりとした艶が非常に見事な質感に仕上げられています。
既存のギターサウンドから一線を画すichika氏ならではのシグネイチャートーンを実現するNishgaki GuitarsによるCirrus Easel。世界中から注目を集めるトッププレイヤーが認めたその真価をぜひご検討ください。
▼about... Nishgaki Guitars
Nishgaki Guitars(ニシガキギター)は、兵庫県三木市でルシアーの西垣氏によってデザイン/製作されています。兵庫県三木市は、"三木刃物"として1500年前以上遡るとも言われる歴史を持つ 伝統工芸品"播州三木打刃物(ばんしゅうみきうちはもの)の生産地。西垣氏は幼少期より木工の伝統的な工法を、その特異な環境より遊びのように学ぶ中で習得。昨年その技巧により磨きをかけるべく渡米。エイブリベラ氏とも面会し、そのセンスや構想に磨きをかけてきました。
ギター製作においては、伝統的な製作手法と革新的な方法論をミックスし、氏がイメージする最終的な出音とフィール・・・そこに重きを置いています。西垣氏の製作フローは、音のイメージを手繰り寄せるように、材やパーツ、構造などをデザインするところから始まります。
結果、Style-Nには画一のスペックはなく、材の選定・・・一本一本それぞれの材に合わせての構造設計・・・それにおける作業工程・・・全ての過程をルシアーの西垣氏がデザインし製作します。木材本来が持つ音の個性にフォーカスし、緻密なバランスの中でサウンド/プレイアビリティをイコライジングしています。木の温もりや肌触り、そして共鳴を意識し、ここ最近では塗装は下地をセラック、最後のクリアトップをラッカーで仕上げています。「本当のハンドメイド」でなければ成しえない、「音」と「弾き心地」・・・そして造形の美しさがあります。
Specifications
■Body | |
Body Structure | Semi hollow
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Top | Flame Maple
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Back | Alder
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■Neck | |
Neck Joint | Bolt on
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Neck | Hard Maple
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Fret board | Flame Maple
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Head plate | Pale Moon Ebony
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Scale | 25inch / 12R 22F
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Nut wide | 43mm
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■Hard ware | |
Machine head | Gotoh 510
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PU | Fender Custom shop ‘54
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Bridge | Tatsuta Titanium plate - Brass Saddle
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Control | 1vol 1tone 5way switch
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Finish | Shellac
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Color | Suiboku
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Weight | 2.651kg
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Case | GIG Case |