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2007年に生産が終了したDeviser Rosettaシリーズ。生産終了後も一部のユーザーの間で根強い支持を持ったRosettaシリーズの機種「Rosetta Vessel」がDeviser30周年の節目に、改良されたモデルです。かつてレギュラー生産されていた期には、スプルーストップを標準の仕様としておりましたが、今回復刻された本器には、記念としてボディトップに希少材キルテッドマホガニーを採用しております。
シンプルなマホガニー杢と異なりトップ全体にキルト杢が出現し、光の当たり方によってはメイプルのようなうねりが現れます。
マホガニーならではの杢目の雰囲気を活かすため、フィニッシュはノンバフ仕上げのフェイデッド・チェリーを施し、ホロー構造のボディにより長時間の演奏でも体に優しい軽量さを実現しています。
ピックアップには、アメリカのハンドワイヤリングピックアップメーカーMojotoneのP-90タイプを採用。リアポジションにはやや出力の高いHot Rodモデルを与えることで、フロントとの絶妙なバランスを実現しています。
指板サイトのポジションマークには2000年代当時から蓄光素材の物が使われていましたが、今回の復刻にあたってはより発光性能の高い「ルミンレイ」を採用。暗いステージの上でも視認性を確保し、実践でのプレイアビリティにも妥協はありません。
ロゴには、2000年代当時にも使われていた手描き風のものを再現。ボディの外周にも入れられているブラックのラインが、ヘッドでもデザインのアクセントとなっています。
トラスロッドアジャストの溝はMomoseブランドで使われている広めのサイズに拡張し、ロッド調整がより容易となるとともにトラスロッドのナットを付け替えることも可能となり、よりユーザーフレンドリーな仕様にアップグレードされています。
サウンドは、アタックのエッジ感を残しつつも、全体的には丸みのあるウォームなトーンにまとめられています。
特徴的なルックスに意識を向けがちですが、その実は安定感と汎用性に優れたハイクオリティなサウンドに仕上がっています。
この度は中古での入荷となっております。
現状ネックはスロレートで波打ちや捻じれ等は無く非常に良いコンディションを保っております。ロッドは締め、緩め側共にトルク感から十分な余裕があり順反り逆反り両方に対応可能です。ローフレットにて若干の減りが見られますがビビりや詰まりなども無く使用上の問題はございません。
ピッキング傷や軽いバックル傷はバック面エンド付近に軽い塗膜の剥がれ度痕等が見られますがネック回りには傷、打痕等無くプレイアビリティには問題ございません。
ディバイザー大商談会2021にて12本限定で製作された本器。
ぜひご検討くださいませ。

written by
Motoki Ikeda
Specifications
Body Top | Quilted Mahogany
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Body Back | Mahogany
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Neck | Mahogany
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Fingerboard | Ebony
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Nut | Bone
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Bridge | GOTOH/GTC101
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Machineheads | GOTOH/SG510-EN07 MG-T
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Fret | JESCAR/9662NS
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Pickups | Mojotone/ Classic P-90 x Hot Rod P-90
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Controls | 1Vol, 1Tone, 3Way Switch
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Scale | 25inch
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Width at Nut | 42mm
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Fingerboard Radius | 310
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Finish | Top Lacquer
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Weight | 2.986kg |