Search
Review
ギブソン社が、シンセサイザーの創始者であるロバート・モーグ氏と共同で開発したGibson RDが中古で入荷いたしました。このモデルは1977年より生産が行われておりましたが、当時としては前衛的すぎるルックスから人気が出ず、わずか二年後の1979年に生産は終了したために世に存在する数がそもそもとして少なく、現在では大変希少なモデルとなっております。
ボディはメイプルが使われ、弦長はフェンダー・ストラトキャスターなどと同じ25 1/2インチスケールとなっており、レスポールなどで採用されているギブソンの一般的な24 3/4インチスケールよりも若干長いものとなっております。
ネックはメイプル、指板は22フレットでネックジョイントはセット・ネックを採用。ブリッジ、テールピースなどのハードウェアパーツはレスポールと同じく、チューン0マチック・ブリッジ、ストップ・テールピースが採用されております。
ピックアップにはハムバッキング・タイプを2個搭載。アーティストとカスタムはアクティブ・タイプの回路となっており、トグル・スイッチはピックアップ切換用と、エクスパンション-コンプレッション用の2個がついており、ノブは白と黒に色分けされております。搭載されているイコライザーはブライトスイッチとなっており、トレブル、ベースのブースト/カット方式で、スイッチを入れると非常にブライトでトレブリーなサウンドに変化します。
当時生産されたGibson RDには三種類のグレードが存在しております。上位機種から順番にRD Artist、RD Custom、RD Standardとなっており、本器はその中間に位置するモデルで、アクティブ回路を搭載しネックと指板がメイプル1ピースとなっているグレードです。
年代相応として、傷やバインディングの欠けが見受けられますが、演奏に支障のある破損はございません。
コントロール・回路類のほとんどはオリジナルのパーツが残されており、ジャックのみ弊店入荷時に交換いたしております。
ネックにねじれはなく、トラスロッドも左右に問題なく効いておりますが、フレットの高さは大きく減っております。現状ではフレットバズ、音詰まりは起きておりませんので、オリジナルのフレットのままとなっておりますが、今後ライブ・レコーディング等で積極的に使用する場合は、フレットの交換が必要になる場合があると思われます。
Specifications
Serial | 71218097
|
Body | Maple
|
Neck | Maple
|
Finger Board | Maple
|
Number of Frets | 22
|
Scale Length | 25 1/2
|
Bridge | Tune-O-Matic
|
Tailpiece | Stopbar |