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Review
11/4-11/6に東京ビッグサイトにて行われた2016楽器フェアに向けて制作されたワンオフのCustom GA・・・目の詰まったプレミアムグレードの美しいシトカスプルースと、近年ではかなり希少となったココボロを惜しげもなく使用したショーモデルならでは豪華なスペックです。ロゼッタも800シリーズに採用されているシングルリングのアバロンに細いブラック&ホワイトで押さえたシンプルながら豪華で飽きの来ないデザイン。ヨーロピアンのような白っぽいカラーのシトカスプルースに華を添えています。サイド/バックのココボロは少し赤みが強調された趣のカラーをしており、トップとのコントラストが際立っています。エボニーのヘッドプレートに貝であしらわれたテイラーのロゴがこれまたシンプルながら格好が良い。ロッドカバーもエボニー。ネックウッドのトロピカルマホガニーも良い木取りです。ビクトリア朝デザインのインレイが全体的な雰囲気をエレガントに仕上げています。
サウンド面でも良質なシアカとココボロの恩恵は大きく、まずはその豊かな音量に驚かされます。そしてカッタウェイ・エレクトリックモデルながら、それを忘れてしまうようなダイナミックな低音・・・ギター全体が共振し素晴らしく鳴る個体であることを窺い知れます。ローズ系のココボロ材は、ピックでは強いダイナミクスにもバズらず対応し、フィンガーでの繊細なアーティキュレーションもしっかりと反応します。弱いダイナミクスで全体を揺らすイメージで弾いてやると、何とも言えない極上の箱鳴りを体感いただけます。まさにショーモデルのワンオフならでは・・・セレクトされたストック材でビルドされた素晴らしい1本に仕上がっています。
今回の2016楽器フェアは、マスタービルダーのアンディ・パワーズ氏だけでなく社長のボブ・テイラー氏も来日され、ショーモデルのレセプションに来席されていました。数多く並んでいたショーモデルを触らせていただき、あえてトップがシトカスプルースのこの個体を弊店スタッフが選定しました。ココボロがS&Bというのもプレミアム感があって素晴らしいのですが、それ以上にこの個体を鳴らした時のサウンドが際立っていたのが印象に残っています。アンディ・パワーズ氏にもこのモデルの特徴などを色々と伺い、この個体を弊店Blue Guitarsとして選定いたしました。ボブ・テイラー氏が来日することは極めて珍しく、氏からもテイラーのポリシーなどを色々と伺えました。お二人からもお墨付きを頂いた、このCustom GA・・・ぜひご検討くださいませ。
Specifications
Shape | Grand Auditorium / GA
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Cutaway | Venetian
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Back & Side | Cocobolo
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Top | Sitka Spruce
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Neck | Tropical Mahogany
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Width at Nut | 1-11/16"
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Scale | 25-1/2"
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Bracing | Performance
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Headstock Overlay | Ebony
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Binding | White
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Rosette | 800Series Abalon
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Fretboard Inlay | Engraved Victorian Italian Acrylic
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Nut/Sddle | Tusq/Micarta
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Tuners | Taylor Gold
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Finish | Gloss
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Neck Finish | Satin
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Electonics | Expression System 2
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Case | Original Hardcase |